初めてのDVD八ミリ

 久しぶりにうきうきする八ミリが来た。3/20に送られてきたので、早速3/28の孫との越後湯沢スキーに持って行った。

今回の八ミリの良いところは、動画と静止画がオールインワンになっていること。以前は、別にオールインワンが欲しいと思ったことは一度もない。ところが今回は、こちらが望んだわけでもないのにそうなっていて、使ってみるとこれが意外と良いのだ。

カメラが来て、翌日近くの勝島運河に、テストに持っていった。ところがどうしたことか、八ミリのほうも撮るのだが、それ以上にカメラ(静止画)の方もどんどん撮れて、こんなはずじゃなかったと嬉しい誤算。

静止画は、400万画素と192万画素があって、普段は192万画素で撮るが、ここぞと言うときには400万画素に切り替える。400万なら、A4まで行けるんだそうだ、、、八ミリでも、と言うところが凄い。試みに、桜のまだ固い大きな蕾を近接撮影してみたら、案外背景がぼけたので、ご機嫌だった。(もちろん専門のデジカメの方が、ボケ具合は良いが)

初スキーを撮る

スキー場では、五歳の孫娘が初スキーをすることになり、スキースクールに入れた。初めてスキーウェアを着て、ゴーグルをつけた彼女の手放しに嬉しそうな顔! 初めてスキーを履いて、歩く練習をさせられている愛くるしい姿。スキーだから八ミリが向いているのはもちろんだが、とっさのときに静止画も撮れる機動力にはびっくりした。

唯一の誤算は、これまでの常識でメモリースティックDUOの256メガを二枚買ったところ、私のプリンター900PDでは、128メガまでしか対応してないそうで、感応しなかった。まぁ、ピクトブリッジがあるから、一枚一枚焼くことは出来るが、一挙に自動で焼くことが出来ない。

スキー場で困ったのは、雪が降ってくるのに、雪よけがなかったこと。またレンズ保護フィルターも買ってなかったので、一生懸命雪がレンズにかからないように気を使った。だから帰ってきてすぐ、レンズ保護フィルターと、液晶保護フィルム、それとガンズームマイクを発注した。このマイクは、講演の録音用だ。

軽さが大事

さて、このカメラを買って、いつもびっくりさせられるのは、持ってみて軽いことである。実際には500グラムはあるのだから、重いはずなのだが、それを感じさせない。体感温度みたいに「体感重量」というのがあるのだろうか?

昨年石垣島に持っていった富士のデジカメS5200もそうだった。あれも、カタログ重量は結構あるはずだが、昨日あらためてヨドカメで確かめても、確かに軽い。指のあるところにピタリとシャッターボタンが来る。やはり一種の名機と言うべきだろう。

パソコンに限らず、軽さやサイズは大事で、最近は外出するのに、初めは八ミリを持っていこう、キャノンのS2ISを持っていこうと事前準備・充電を怠りなくやるのだが、いざ玄関に行くと、荷物の大きさに、つい妻に買ってあげたニコンのS3というポケットカメラにしてしまったりする。好きではなかったが、やはりこうした超小型カメラも大事だ。

フィルムの進化

八ミリも、昔はセルロイドのフィルムだった。それがビデオのテープになり、アナログからデジタル(DV)に変わって今に至るわけだが、今回初めてDVDという円盤(ディスク)となった。

テープからディスクへという転換は、たいへん大きい。これは一次元から二次元への変化であり、したがってシリアルからパラレルへの転換である。巻き戻しや頭出しがない。一挙にどこへでも飛んでいけるから、編集も手軽。

実は、編集は軽い実験以外まだやっていない。再生(映写)はもちろんやってみた。スキー場からホテルに帰ってきて、人は今日の自分たちに興味があるはずだと思って、宿のテレビに前もって用意した接続コードでつなぎ、本日の3人の画面を映してみた。まぁ、たいへんな反応だ。「可愛い!」とか、「自分が沢山写ってない」とか、「明日はこっちを降りてくるからぜひ撮れ」とか、にぎやかなこと。

二回も三回も映写させられたが、そういう時、テープ送りや巻き戻しのないDVDはほんとに便利だ。自由に、どこからでも手軽に再生できる。このストレスのなさはまさに初体験ものである。

写真を焼く

家に帰ってきて、早速ピクトブリッジで静止画を写真に焼いてみた。192万画素でも、L判にする分には何の問題もない。かつ、焼くのが速くて助かる。500万画素などになると、ほんとに焼くときに時間がかかって、嫌になるほど遅い。優に二時間以上取られたりする。

まだA4への拡大こそしていないが、そもそも写真らしい写真はS2ISの方で撮ろうと思っており、この八ミリに何もかも期待しているわけではない。

それより、八ミリで静止画が400万画素・192万画素で自由に撮れるということはニ三年前まではなかったことで、それが軽々とできる。その技術の進歩に、いい時代になったものだと心から満足している。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)