前号の続き

前号でも書いたことだが、6/01に神田で所用が出来たのをさいわいに、四月以来悩んできたソニーのHX100Vという30倍望遠型のコンデジを「意思決定!」でさっと買った。

その翌々日から大阪・なにわMGだったのでこれを持っていき、箕面の滝道で使ってみた。結果は、すでに書いたとおり、マイツール型でなく、エクセル型で、非常に使いにくかった。

しばらくほって置いて、今月7/07に奥多摩・白丸湖へこれを持って行って、再度テストした。今見ると、画質はとても良い。しかしこの扱いにくさはどうだ!?

ソニーが決めたオートで撮るなら何の問題もない。ところが、あれもしたいこれもしたいと思うと、いちいち「ン?」「エッ?」という感じになるのだ。

ソニーを売却

ついに先日、神戸MGの前日というと7/14に、例によって荷造りをしてみたらきれいに部品が揃ったので、早速昼から秋葉原へ売りに行った。

 

だいたい期待どおりの値段で、悪くはなかった。とは言うものの、最近のデジカメの変遷の速さから、最近に買った値段の三分の一が売るときの値段だ。結構な損金が出る。

しかし、売り払ったので、のどに刺さった大きなホネが取れたような、ほっとしたせいせいした気持ちである。

店の人が「何かと買い替えませんか?」と珍しく聞いてきたので、「キャノンの30ISの後継機を考えています」ということで、しばらくは、超望遠なしで行こうと思っていた。。

病気

ところが、所詮病気は病気で、やはり買わずにはおれない。ソニーの好評機を買ったのが失敗だったということで、それなりに大きな授業料を払った。

 

エクセル機はいやだ。やはりマイツール的な、右といえば右、左と言えば左とさっさっと付いてくる素直な機械が欲しい。

その後も、店で触ってみたり、飽くなく検討を続けたところ、どうやらフジのHS20とキャノンの30ISが二大候補で残った。

キャノンが手堅く、間違いないのは分かっている。しかし一方の、このフジHS20の冒険性、精悍さはどうだ?

①ズームは手動(フジのみ)
②フィルター取り付け可能(同上)
③エネループ単3四本でいける。(同上)
④ボタンが多く、ほとんどがダイレクト操作と言っても良い(ソニーの反対)

フィルターが58ミリで取り付け可能というのは珍しい。キャノンでも、フィルターを付けたければ、アタッチメントが必要だ。

考えれば考えるほど、このフジの男らしさ、精悍さは「よくやった」という気がして、ついに昨日、神戸MG会場で「プチッ」とやってしまった。今日午後一番に我が家に現物が配達された。

取り扱い説明書不要

びっくりしたのは、何の研究も要らなかったこと。当たり前に電池を入れ、当たり前に日付をあわせ、SDカードを入れ、ストラップを通して、液晶フィルムを貼り付ければ完成。

 

しかし、何としても、レンズ保護のMCプロテクターを付けたい。58ミリをヤマダ電機で買おうと思ったが、念のためストックを調べると、なんと58ミリが二枚もあるではないか!

その一枚をねじ込んでみると、これまたぴったり。かくて何の苦労もなく、瞬く間に準備がととのった。例によって、ちょっと近くの東大井公園に試写に行ってみる。

これは良い機械だ。右手の指の引っかかりも非常に良い。ソニーより、キャノンのX4よりずっと良い。

さすがに「ネオ一眼」という造語の本家だけあって、レンズを交換しないだけ、そして撮像素子は二分の一とコンデジ並みなだけで、あとは立派な一眼レフタイプである。

これで、タヒチも文句なく行けることになった。この7/20から北海道MGなので、早速北の空でテストと行ってみよう。

(…と、ここまで書いたのだが、あいにく当日台風六号が来たので、荷物を減らすため、今回フジのテストはお預けとなった。なにか、画質的には問題がありそうなので、その研究は、これからの課題、宿題となった。)

(KK西研究所・所長 西 順一郎)