パソコンが壊れた

昨年の暮れごろからおかしくなっていた「Mr.マイツールLX2-C40」の電源が、今年に入って、ますますおかしくなり、使っていると、途中で、瞬間的に断線するらしく、画面が一瞬にして真っ暗になり、再立ち上げ状態になる。
そしてついには、後ろのスイッチが入らなくなった。傍らの金子さんが、こたつの電源を買ってきて、応急手当をしてくれたが、それでも駄目になった。
リコーに電話すると、何しろ十年ぐらい前の製品(1991年製)で、直すとなると、部品は無いし、メイン基盤と電源基盤の取り替えで10万円はかかります、見るだけでも技術料がいくら、出張料がいくら、、という。
Mr.マイツールの最高機種で、値段も100万とか98万と言われている。液晶もきれいで、使い心地も最高なので、わが家の事務のメイン機種になってきたが、寄る年波には勝てなかったということだろうか。

IBM1800を選ぶ

 さて、これの代替機を買わねばならないが、これは、毎日持ち歩いているB5サブノートのIBM240(1.45キロ)と違って、完全な自宅事務用だから、軽い必要はない。それより便利さのほうが優先する。
最初は、液晶薄型のデスクトップ型を考えたが、わが家の事務所はマンションの一階にあり、防犯のことを考えると、夜は自宅に持って上がったほうがよい。それを考えると、やはりノート型ということになる。
機種としては、松下かIBMかなぁ、と近くのLAOXにカタログ集めに行ってみると、私が今愛用しているIBMのシンクパッドシリーズの最上位機種で、「シンクパッド1800」というのが、わりと最近出ている。オールインワンの手間なし機械である。
これなら、重さこそ3キロで、持ち歩きには向いていないが、事務用としてはもってこいのようだ。左にFDD内蔵、右にCD-R/RW内蔵である。
私は、名にしおうB5サブノートファンで、毎日240をニコニコしながら使っている。特に、IBMは呼び物の「トラックポイント」がとても素晴らしい。今回の買い替えでも、僕が一番こだわったのは、このトラックポイントを絶対使いたい、よってマウスは使いたくない、というのが、今回もiシリーズの最上位機種「1800」に決めた最大の理由であった。

B5ノートの問題点

 B5ノートをずっと使っていて、一番の問題は、結局、FDDが外付けである、ということだった。内部のHDDはすでに12Gになっているし、ハードディスクを毎日使う人には問題ないのだが、私のように、基本がいまだフロッピーディスクで毎日生きている人間には、どうしても、外付けFDDを繋がなくてはならない。ところが、これがとても気が重いのだ。
今回、1800にしてみて、毎日立ち上げるたびに一番ほっとするのは、全自動でマイツールがまず立ち上がるし、かつFDDをわざわざ繋がなくても、左側にさっと突っ込めばいい、という点だ。これは、従来のLX2Cとまったく同じことをやっている訳で、まことに精神的に助かる。(^^;

あのプリンターが使えない!

 さて、本体の入れ替えは済んだ。ところが、問題はそこでは済まなかった。次から次へと問題が連鎖的に起こってきた。これは最初、予想しなかったことだった。
まず、プリンターが動かなかった。MS-DOSで長年愛用してきたリコーのドットインパクトプリンター(富士通のOEM?)は、今回のウインドウズMeを受け付けなかった。「ウインドウズ全盛期に、MS-DOSマシンを動かすドライバーはない」ということで、長年ニコニコしながら使ってきたプリンターととうとうここでお別れしなければならないのだ。
これはとても辛い。なぜなら、この富士通マシン(カタログは1987年版)は、十数年もの長きにわたり、ただの一度もトラブルを起こしたことがない超健康優良児だったからである。しかも設計がよく、簡素で、一枚の紙に四か所ぐらい場所を変えながら多重印刷するのにとても良い仕事をしてくれた。
しかし、据え付けに来てくれたマヒマヒコンピューターの井上氏は、ウインドウズ世代のドットインパクトマシンもあるから、取り替えなさい、という。
嫌だが、しかたがない。同社の中島社長が、すばやくINETでアクセスしてくれたEPSONのVP-1100というマシンに乗り換えることになった。嫌だけどしかたがない。

えっ、日立が使えない?

 さて、プリンターが来た。前の富士通に比べれば、きゃしゃなマシン! 設計者のおサトが知れる。
ともかく、これで何とか走り始めたが、今度は三番目の問題が起こった。金子さんが使っている昔の日立のB16ノートが使えない。なぜか? B16も昔の富士通プリンターとしか繋がらないのである。
これは幸い、もう一台、リコーの「Mr.マイツールα4ノート」があまり使われないまま在庫していたので、これと差し替えることになった。これを使えば、金子さんも今回のエプソンマシンで印刷ができるわけだ。
このB16ノートは、1989ごろのものではなかろうか? それが今なお何のトラブルもなく動いているのだから、今回ウインドウズマシンを動かすために、良品=完動品のプリンターやマイツールマシンまで廃棄するというのは、まさに身を切られる思いだ。特に富士通のプリンターがあきらめ難い。完動品だし、設計は抜群だし、グッドデザインだし、、。(T_T;;;

マウスまで使えない

テンキーも駄目

 もう、何をかいわんや!テンキーは、前の松下時代から今のIBM240にかけてずっと使ってきている「NEOSのMTK-800」が1800にはどうしても使えないのだ。例のPS/2しか受け付けない。いろいろ試したが、何回やってもマシンが止まってしまうので、これじゃ仕方がない、と別に高い買い物ではないが、何か割り切れない気持のまま、これも近くのLAOXでPS/2テンキーを買ってきた。

ついに「NIFTY」を追加

 さて、マシンの入れ替えは、割り切れはともかく、一つずつ順調に進み、マイツールは、3モードも含めて、順調に動き始めた。
ところが、考えてみると、『マイツール+ニフターム=金もうけ』なのだから、ニフタームも動いてもらわないと片手落ちである。
ナニ、1800で従来のようにディスク上に録音して、そのディスクを今度は240のニフタームから送れば良いようであるが、そのためには、例のFDDを240に繋ぐという気が重いことをやらなければならない。それは困る。
結局、井上氏の助言により、NIFTYのIDをもう一つ取ることになった。その手続きも一週間で済んで、第二IDがやってきた。
これでようやく、この1800でデータ処理をしたものを、そのままこのマシンからNIFTYの「MGルーム」やメールに上げることが可能になった。

ようやく迎えた快適な日々 (^^)\

 まぁともかく、いろいろとあった半月ではあったが、ようやく快適な日々がやってきた。問題のプリンターくんのほうも、今のところ、何とか無事に動いてくれている。
今日は、十和田の石川さんが教えてくれた「カシオマシン」の情報をINET上から直接VP-1100に打ち出してみたが、スムーズにうまく行った。今までだと、いちいちキャノンの「M70」小型プリンターを引っ張りださねばならないところだ。
井上さんには、西研公式ホームページから私の拙劣なプライベートHPにも即リンクを張ってもらったし、あとは、私が日程の更新などを金子さんから追いおい習って行けば済むことだ。
それにしても、今回のウインドウズ騒ぎ、いささかもったいないとは思いません?
そういえば、買ったばかりの富士通のリボンが六個余ってるなァ。(>_<;;

 

(KK西研究所・所長 西 順一郎)