七月七日

  六月末から七夕まで、初めてアイルランドに行ってきました。片道12時間。
ソ連上空を西へ。エコノミー症候群を心配しながらの長い旅です。行きは、昼出発の夕方着なので体調も快調ですが、帰りがいけない。夕方出発の午後到着なので、途中機内泊になるし、運動不足から食欲もゼロに近くなってきます。わが家に帰りついてから、シャワーを浴びたりして、ようやく人心地がついてきます。

翌月曜日は、例によって金子さんが手伝いに来られる日なので十日ぶりの仕事ですが、火曜日は午前中だけ仕事をして、昼から昼食をかねて、少しばかり遠いんだけど、電車で高尾山へ山登りに行くことにしました。

高尾山は、リフトやロープウエイがあるので、気楽に山登りが出来ます。前回、ふと思いついて、それまではずっと、リフトで登って、歩いて下ってくるという楽な方法でしたが、これでは一向におなかが引き締まらない。考えを変えて、登りをゆっくりでもいいから歩いて、下りをリフトで楽しく下ってくる方式に変えました。

前回、その方式でとても良かったので、昨日もそのやり方を取りました。1350に高尾山口に着いて、ここに来たら、高橋家で、麦とろごはんを食べるしかありません。前日、前歯を抜かれたばかりだったので、いつもの日本酒は、今回は遠慮。こうして登りはじめが1445でした。

約1.5キロのはずですが、いったいどのくらいかかるのか、自信がありません。時計をタイマーにセットして、えっちらおっちら歩きはじめました。途中、降りてくる人はほとんどありません。合計数人だったでしょうか。ただ、どこかの大学生グループらしいのが、生物グループらしくて、20人ほど蝶の研究に来ていました。

歩行は一人で

  一人で登るのは、マイペースでいいということのほか、もう一つ、重要な理由があります。私の人生の師の一人に、山本貞彰先生がおられます。その先生に十年以上前から教わっている内容に「瞑想・体操・歩行」というのがあります。
たぶん1989年あたりから教わりはじめたと思いますが、初めのころは、我々以外に歩く人はあまりいませんでした。その後、「歩行」を健康法にする人が増えて、最近はすっかり健康法として定着した観があります。

先生から我々第一期生が習い初めのころ、JTの某くんが「歩行じゃなくて、走ってもいいんでしょ?」と聞くと、先生は、「Better than nothing」(しないよりまし)と答えられました。

その後、某M氏が、「私は、歩行しながら瞑想してますよ」と言うのを聞いたとき、(えっ、そんなこと出来るの?)と思いましたが、最近は、ようやくその意味も分かるようになってきたような気がします。

今回も、アイルランドで、中日に片道5キロの「オサリバンの小滝」までの歩行がありました。最初に先生から、「少なくとも、行きは一人で、静かに無言で歩きなさい。指導霊との対話をしなさい。帰りは、どんなに騒いでもいいから。」と言われ、皆二十数人が無言で粛々と歩いて行きました。ことし四歳の百香ちゃんも、英国からきたELSAも、黙って歩きました。

ということで、昨日の山登りも、一人で、静かに歩くわけです。

6000歩

 暑いですね、日本は、、。昨夜はとても寝苦しく、今朝はほんとに久しぶりに530に起きました。
ここ数年、朝が遅くなり、朝の歩行が距離、回数とも弱含みになっていましたが、5時台に起きれば、うちから勝島近くの運河を一周して6000歩の歩行をすることができます。約一時間かかります。朝6000歩あるいておくと、一日で一万数千歩は行くことになります。

と言うことで、今朝はなかなか出来ない朝の6000歩が実行出来ました。途中天祖神社にも立ち寄れましたし、余裕がありました。運河は折から四国沖に来ている台風6号の余波で、強い南風で波立っていました。珍しく鵜が一羽いました。

歩行は、毎日が勝負です。溜め歩きは意味がありません。これからも、からだ作り、自分作りのために、極力歩いて行きたいと思っています。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)