昨日まで北海道で、三日は我が家で初詣と決まっている。

 二日目の駅伝が下を通るのが、1300ごろなので、1230に二人で我が家を出ることにする。

 以前はカメラを持って行ったものだが、駅伝はカメラは良くない。撮るなら八ミリ(動画)だが、とにかく場所に制限があるので、このところカメラはやめ。代わりに大きなラジオを抱えていく。

 立会川駅方面に歩いて、読売の旗をもらい浜川中学のそばに陣取った。道路の反対側には一人もいない。近くのマンションの5Fから見下ろしてるのが一人。

 1230ごろというと、鶴見中継所あたり。そこから六郷橋を渡り、蒲田を経て、大井町のこの付近まで来るのに約30分かかる。

 私は大きなラジオだが、右の若いおじさんはワンセグらしい。耳を押し付けるようにして聞いている。

 1255、予想より早く、トップの日体大が来た。しばらく間が空いて、ようやく東洋。またしばらくして駒大。それから早稲田と帝京。帝京は今にも早稲田を抜きそうだ。隣の若いおじさんが「ファイト!」と大きな声を出す。

 やはりテレビと現物とは違う。目の前数メートルのところを選手たちがすたすたと静かに走っていくと、思わずジンとする。

 ラストの上武が過ぎると、すぐ後の宣伝カーが、「以上で、選手たちは全部終わりです!」と放送してくれて、観客はそこここに解散。我々二人は、ほど近い天祖神社に初詣に回った。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)