ビンタン島

  11月14~17日の4日間、「シンガポールMG」に行ってきた。参加者は全部で14名、うち一人はインドネシアから現地参加のYOさんだった。成田から木曜日の飛行機で飛んでいって、金曜・土曜と2日間は、午前中マンダリンホテル8階の会議室で、二卓13名のMGをやる。午後は自由時間。夜は勉強会。
ラストの日曜日は、目的のMGも一応4期全部消化したので、一日自由行動となる。14名中7名は、シンガポール近くの「ビンタン島」というリゾートに遊びに行くことになった。

ビンタン島はインドネシア領のため、ちょうどマレー半島に行くときのようにパスポートが必要だ。隣国と言っても、フェリーで45分の隣の島。行ってみると、まるでタヒチのように何もない良い島だ。

島の北部を利用して、シンガポールとインドネシアが話し合って、リゾートの少ないシンガポール市民のために、リゾート地として開発したのだという。

YOくんが潜りが好きだし、ほかにも私のように海が好きな連中が何人かいたので、今回のビンタン島日帰りツアーとなった。

バリ島のはずが

  もともとは、今回の旅行は「バリ島MG」のはずだった。そしてラストデイはバリの東方の美しい離れ島に潜りに行くことになっていた。ところが、ご存知のテロ騒ぎで、行く先が急にシンガポールに変更になり、かと言って、ラストデイの島行きの企画は残っていたので、どこかシンガポールでも海に囲まれているんだもん、島ぐらいはあるだろうと旅行誌で探してみたら「ビンタン島」というのがあることが分かった。ただ、いろいろと情報を集めていくと、ビンタン島一日ツアーは、朝7時発の夜1930帰着、などと書いてある。

これは困る。というのは、日曜日深夜に帰国するのだし、私の部屋は、皆さん用に遅いチェックアウトにしてとってはあるが、それも1800までの約束である。

ちゃんと1800に間に合うように、16時か、17時あたりに帰って来る方法はあるだろうか。そんなツアーは可能なのだろうか。希望者数もわからないし、すべては現地に着いてから、ということで、木曜日にシンガポールに飛んできた。

JTBアジアの出迎え人は、「それは可能だが、一応出国だし、当日は日曜日で混むだろうし、フェリーの予約に今すぐパスポート番号が必要だ。そして金曜日朝にJTBから予約手続きをする」と急がせる。メンバーは迷う。

私も、バリ島では絶対行こうと決めてはいたが、こちらでは「ビンタン島」なんて聞いたこともない島に、風邪気味なのを押して、しかも朝は700台に、朝飯も食べないで、それはいいとしても、帰国当日にチェックアウトの1~2時間前に帰ってこれるか、いろいろと心配で、無理していくべきかどうか、迷いに迷う。

とりあえず、「私は行かない」と言ってみたら、「だったら、私たちも行かない」という人たちがぞろぞろと出てきたので、私も行かざるを得なくなってしまった。で、行くとは言ってみたものの、前夜、一晩中咳き込んで、一応素潜りの三点セットはまとめたものの、ほんとに朝になったら断ろうと思った。

当日は快晴

 朝が来た。しかし、断るというのも皆をがっかりさせそうで、行くことにする。
ただし、海には入らぬことにしよう。前夜詰めた三点セットをまた荷物から出して、リュックと写真雑誌程度に減らした。さて、早朝出発も、実際には予定より早起きできて、そんなに辛くない。ロビーに集まった皆の顔を見ると、昨夜の苦しさは「飛んでけ~」とどこかに飛んでいってしまった。

今朝の女性ツアコンは中国系だが、日本語も上手、頭も明晰だ。ということで、ビンタンの一日ツアーは、いい気持ちで終わりました。ホテル帰着も1720を達成して悠々だったし。

45分の船旅の目的地は、何もない田舎で、タヒチそっくり。リゾートホテルがいくつかあって、きれいな浜辺には日曜日というのに、誰もいない、に近い。

ビーチの大きな木の下にテーブルが三つほどあって、そこに2時間あまりじっと座って、日本から持ってきたデジカメ雑誌を真にのんびりと見ていた。潜らず、マッサージにも行かずに、、。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)