寝付けない!

4/14の夜は、ともかく頭が冴えきってなかなか寝付かれなかった。夜中の二時まで寝付けないなんて、初めての体験だ。一年前の5/19にキャノンの「EOS kiss X3」を買って、新しいカメラの世界に踏み出した。この機械をいずれ買い替えるにしても、X4でなくて、X5が出たら買うぐらいでいいと思っていた。ところが最近、『週末は風景写真家』(カメラマン別冊)という雑誌で「ライフビューのすすめ」(ファインダーでなく、コンパクトデジカメのように画面で撮影)を見て、びっくりした。

このところ、一眼レフの世界も、オリンパスや松下から「マイクロ・フォーサーズ」というミラーを省略した超小型一眼が出たり、ペンタックスから逆に645という4000万画素の大型一眼が出たりして、大きく変わろうという予兆がある。

私は、上記のように、昨年初めて一眼を買ってみて、意外な感じが四点あった。
①ファインダー主体である
②コンデジと違って、画面で撮れない
③縦横のグリッド(線格子)がない
④視野率95%はダメ(ファインダーと画面に差がある)

長年、コンデジ一筋で育ってくると、一眼レフはいかにも旧来の撮影法にしがみついているように見えた。

予想外に良い新機種

一二ヶ月前、冷やかしでヤマダ電機の3Fで今年の新機種X4に触ってみたら、なんと「ライブビュー」のところががらりと改善されていて、私の持っているX3とはまるで別物だった。X3はライブビューは出来ないことはないが、コチョコチョとやりにくい。おまけにピント合わせが、違うボタンを押すのである。いかにも未完成という感じだ。ところが、今回のX4では、新たにライブビューという専用ボタンが出来て、ピントも特別なやりかたではない。これはただ事でない。ショックだった。

今年になってから、二月にX4が発売され、一方で「EOS7D」という話題いっぱいの中級機が出た。その両方に18~135ミリという新型レンズが併売されている。

私は、三月にこのレンズを買った。X3のままでも、X4的な機能を取り込もうとしたわけだ。しかし、あのライブビューの設計改善だけはどうにもならぬ。

ついに、この際「X3セット」(Wズームと言って、標準ズームと望遠ズームが付いている)を売って、五万円ぐらいの追加投資で「X4ボディー単体」に乗りかえる戦略を思いついた。

そこで、カメラのキタムラのHPを見てみると、意外なことに、ボディー単体よりレンズ一本付きX4の方が少し安い! こういうことはカメラ界では時々ある。

おやおやと思って、今度はヨドカメのHPを見ると、

●EOS Kiss X4(ボディー) 88600 10%還元 (正味79740円)
●同上(標準ズームキット) 87000 15%還元 (正味73950円)

約6000円安い。しかもレンズが一本付いての値段だ。キャンペーンなのだ。近々X5が出るかもしれないし、あるいはうわさの50Dの新型発売が近いからかも知れない。早速50Dを調べてみると、本体重量700gを超していたので、やはり475gのKissシリーズで行きたい。

レンズの問題

昨年夏ごろ、今は国会議員になっているK氏が、MG会場で、「本体:レンズは5:5じゃなくて、1:9ですよ」と言って、私を驚かしたことがあるが、時が経てばたつほどホントダナ~と実感される。あれから5~6本買って、最近買ったものとしては、60ミリマクロが一本、例の18-135ミリ高倍率が一本。ドライボックスがレンズでいっぱいになって、実は困っていた。ここでEOSkissX3(Wズームキット)を売って、X4-Bodyを買えば、レンズはすでに一通り揃っているわけだから、無駄がなくなりすっきりする、というのが今回Bodyと買い替えようということの理由だったが、しかしキャンペーンの関係で、単体でなくレンズつき(18-55ミリ)となれば、それもまたよかろう。

いざ、秋葉原へ

4/15朝起きると、すぐ自分の部屋に行って、X3(Wズーム)の荷造りをする。私は常に、次売ることを考えて開梱しているので、こういうとき、あっという間に部品がそろう。買ったときの形にきれいに揃えて、大きな紙袋に入れ、昼ごろ秋葉原に持っていった。売るのはヨドカメの左隣「カメラのキタムラ」、その金を持って買うのは「ヨドカメ」の三階だ。キタムラへ行くときに、いったいいくらで買ってくれるか、せいぜい2.2万ぐらいかな~、と悲観的に値踏みしてビルに入ると、残念、応対は女の子だ。「しばらく店内でも見物しながらお待ちください」。約10分後ぐらいにお呼びがかかって、「非常にメンテがよろしいので、3.33万円です。かつただいま一割アップキャンペーン中ですので、3.7万円」。うわーっ、びっくり。3.33でも、僕の見積もりの5割増しなのに、3.7とは1.68倍! (もっとも、店内の中古は、6.6万ぐらいの値が付いていた。)

おかげで、五万円ぐらいの追加投資のつもりがわずか3.7万円でバージョンアップ出来た。想定外。こうしてヨドカメで「X4レンズキット」と取り替えての帰り道、何度か「ウ・レ・シ・~」と独り言が漏れるのだった。

和田山でテスト

今日は4/21(水)晴れ。このX4のテスト撮影で、横浜の和田山公園に来ている。レンズは、135ミリと60ミリマクロと、50ミリ単焦点を持ってきたが、やはりこの18~135ミリと60ミリマクロはとても使いやすい。50ミリは難しい。ライブビューもまぁ使いやすくなっている。あとは画質だが、それは多分まぁまぁだろう。かくて、今回の乗りかえの結果、①レンズが一本減って、ドライボックスがすっきりした。②売るほうも買うほうもいずれもキャンペーンに当り、五万のつもりが3.7万で済んだ。③ライブビューがやりやすくなった。

あと、動画なども向上しているらしいが、この方はまだやる気がないので、関係ない。

近々ハワイの予定だが、これは昨年のタヒチ同様、キャノンのSX20(20倍ズーム)で行こうと思っている。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)