写真クラブ

「初心写」というカメラクラブに入れてもらって一年半になる。このクラブでは、毎月第二水曜日夜が定例会、第四日曜日が撮影会と決まっている。しかしご承知のとおり、私は土日が仕事なので、土日の催しにはほとんど参加不能である。中に親切な人がいて、これまで三回ほど私のために臨時撮影会をやってくださった。第一回は、一年前の1/17、猛烈に寒い日だった。場所は文京区の小石川植物園。寒い中で、昼食も立ったまま、震えながらの握り飯だった。

二回目は11/23、勤労感謝の日。この日は好天に恵まれた。場所は、私の希望で、西立川の昭和記念公園。紅葉やイチョウが最高潮だった。

この日私が持って行ったのは、買って間もない虎の子の18-135ミリズームレンズと、60ミリ単焦点のマクロレンズ。むろん初めはズームをつけていて、途中これはいかんとマクロレンズに変えたのだが、それもほんの五枚ほどで、再びもとの135ミリに戻すことに。

あとで数えてみると、この日撮影した全157枚のうち、60ミリマクロにしたのは五枚だけで、残る152枚は全部135ミリのズームの方だった。

K氏の二刀流を見る

ふと脇を見ると、ベテラン格のK氏が、カメラを二台持ってきて使い分けている。一つは標準、他の一つはマクロ用だという。「なるほど~!」とズシンときた。しかし、二台目を持つとなると、ただでさえ重いものは嫌だと思っている私だから、二台目はずっと軽いほうが良い。軽いカメラとなると、先に息子に譲ったソニーのNEXか、まだ買ったことはないが、松下・オリンパス陣営の4/3(フォーサーズ)と言うことになろうか? しかし、素子の小さな4/3は損だということになれば・・・。そんなとき、田中長徳の『GXRワークショップ』(えい出版社、2010年)を読んだのが動因になって、年末の12/23にヨドカメに飛んで行き、リコーの一眼レフ(合体型)GXR一式を買ってしまった。

この日買ったのは、三倍ズームの「S10」キットと、本命の「50ミリ」マクロレンズ。説明が難しいが、三倍ズームのほうには撮像素子が1/1.7型と普通のコンデジより大きめの素子を使い、一方50ミリマクロのほうには、一眼レフ並みのAPS-C素子を使っている。本格的だ。

三回目、花の美術館(千葉)へ

そうこうするうちに、先日三回目の臨時撮影会が、場所は私の提案を聞いていただき、千葉市稲毛の「花の美術館」で行なわれた。当日の参加者は六人。この会場は、かつて昨年初夏の6/03と6/24の二回、私の好きな工藤智道先生に連れられて来た、なじみの場所だ。本来なら、メインのキャノンEOS-X4のほか、今回のために買ったと言ってもよいリコーGXRマクロをサブとして持っていくべきところ、どうもこの日二台は持っていく気になれず、キャノンのみ、そしてレンズ二本を持っていった。

この日の驚きは、初めから60ミリを付けっぱなしにして、一日中ほとんどそれで通したこと。今までにないことだ。「だって花のマクロを撮りに行ったんでしょう」と言われてしまえばそれまでだが、途中戸外の池のほとりに出たときだけ135ミリに取り替えた以外は、すべて60ミリマクロだった。

この60ミリは、これまでいつも持っては行くものの、ついに一日中付けることなく持ち帰ってくるというパターンだったのに、この日は初めてと言ってもいい、86枚中、なんと76枚がマクロで、ズームはわずか10枚だけ、という結果だった。

そして四日後・・・

3/04の撮影会後、印象が薄れないうちに焼こうと、その日のうちにインデックスだけを焼く。後日、L判~2Lと焼いているうちに、一つの決心が固まってきた。やはりGXRはこの際、売ってしまおう。この一月二月と、近くの区民公園などにGXRを持って行き、梅や蝋梅などを撮ってはみたのだが、そのあと、X4やS90で撮ってみると、こんなに撮りやすかったのか、とびっくりする。リコーのGRⅢGXRなどは、たしかにその道の達人にとっては名機と思われるが、素人には少々手ごわい。ユーザー側に一定の力量がないと、使いこなせない。

3/08夕方、勝手知ったカメラのキタムラへシステム一式、耳を揃えて持っていった。まあまあの値段で売れた。ちょっと、肩の荷が下りた気がする。

昨日、「初心写」の定例会に行ったとき、かのK氏に、
「あなたに刺激されて、リコーのGXR(マクロ)を買ったんですが、使い切れなくて、昨日売りました。」
「えっ、売ったの? それはもったいない。私が買ったかもしれないのに」
…とのやりとりがあった。

今回リコーのGXRにはご縁がなかったが、まだマクロ問題は解決したわけではない。あと半年待って、いずれ秋ごろ(?)出るかもと言われているソニーのNEX-7あたりを待つのが良いのでは、と考えている。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)