散歩の時に

あるクレジットカード会社の部課長研修で、東急江田駅近くの同社研修所に来ている。

東京も、昨日からいよいよ本格的な梅雨に入り、今朝は、傘を差しての散歩となった。この江田駅の周辺も、一歩入るとなかなか瀟洒な住宅地で、良い散歩道である。

研修所の朝食は800からなので、数十分の散歩が出来るのがありがたい。住宅地を歩きながら、ちょうど一月前の五月、ここを歩きながら、なぜか
「ミレミレミレ ミーードラミ レーー」
と突然出てきたので、不思議に思った。

どうしてこの歌なのだろう? 最近どこかで聞いた憶えもない。毎月二回ハワイアンのK先生の所に習いに行っているが、そこで採り上げられたわけでもない。それにしても、この曲は、習ってもいいなぁ。なんでこの歌?

ちょうど研修に一緒に来ていた金子さんに聞いてみると、「それはラストワルツというんですよ。」(ン、ワルツか。だったら、マトリックス会計をやるものとして、やらんわけにはいかんな、というのは冗談。)

ラスト・ワルツ? 知らない、そんな題名。いま初めて聞いた。しかし、確かにメロディーだけは知っている。そこで金子さんにお願いした。もし楽譜があったら教えて、と。

コードが難しい

すると数日後、金子さんが手書きでコピーを持ってきてくれた。弾いてみると残念なことに難しい。ハワイアン仲間のT女史も、ご自分のストックの中から同じ曲を探して持ってきてくれた。難しいのが心配だが、勇を鼓して先生にお願いしてみるか、、。

で、楽譜を見た先生が「これは原曲がDだが、高すぎるし、なにしろこの曲は音域が広いので、思い切ってGぐらいに下げよう」ということになった。

えっ、Gにするわけ? ただでさえ難しいのに、と気が進まなかったが、しぶしぶ書き直し、それでやってみると、なんとぐんと易しくなっているではないか。

この曲は、基本はワルツだが、サビのところなどけっこう凝っていて、リズムが難しいところがある。なかなか納得が行かない。

するとまたしても数日後、金子さんが「ジャズ・ヒットナンバー」という本をわざわざ買ってきてくれて、それをGに直して、ようやく得心が行った。

サビ

さて、途中で
「ソーラ-ティー、ドーーティーソ ラーーラーー」(せめてもう一度)
この最後のところにどうしても「ファーー」というコーラスを付けたい。とすると、「ソーラ-ティー」のところを
「ソーフィーファー、ミーーミーミ ファーーファーー」(せめてもう一度)
と付ければどうだろうか?

私は大変な凝り屋なので、メインに対してサブを付けるときにも、サブだけできれいなメロディーになっていないと気が治まらない性質だ。(ポケコンでも同じで、アウトプットはもちろん、プログラム自体が美的でないと気に食わない。男の美学?)

その点、タヒチの「ララフ・イア・ロティ」(ピエールロチと彼女ララフ)という曲は、
「ミヒノア ラーーラーフ、イア ロティー エー」
(ララフは病気になった、ロチを想って)
高音 3344#4#4 5--♭76--、 6-66 5--43-
低音 1122#2#2 3--5-4--, 1-4- 3--21-

と、高音部を歌っても、低音部でもどちらもきれいに曲になっているのでとても好きだ。

ボラボラの歌

それにしても、五月末の「スーパーシニア/MGシニア」連続五日間のとき、nobさんが「このタヒチの曲が好きだ」と言った曲は、私も以前に憶えようとして、ちょこっとしか歌ったことのない稀有な曲だった。(ボラボラ タウ マイモア=ボラボラ、わが宝石よ)

それを一回聞いただけでいつまでも憶えているnobさんにはびっくりしてしまった。あの曲はぜひもう一度復習して、セミナーの持ち歌に加えたいものだとひそかに思っている。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)