ハワイへ

  2002年5月のハワイ旅行も、もう間もなく終わろうとしています。あと二時間たらずで、この日航機も成田に到着します。今日は5月6日。海外からの帰国者で一番混み合うその日です。ハワイからの帰路は7.5時間。行きは6.5時間でした。今回は、出発したのは5月1日でした。一緒にいく3家族のうち、われわれ夫婦以外はサラリーマンのため、最初の二日は、けっこう無理して休暇を取ったようです。

品川駅から成田行きNEXに乗ったのが夕方1752分。飛び立ったのは2130でした。成田で皆ビックリしたのは、携帯用品チェックの時に、「靴を脱いでください!」と言われたことでした。最近は、いろんなことがあるものです。

ホノルルの入国はさすがに長い列ではありましたが、しかし、昔ロスで経験したほど待たされたわけでもありません。20分ぐらいか。

マウイ島

  940に入国すると、すぐ乗り継いで隣のマウイ島に向かいます。飛行機が機材遅れのため、1210出発。1245到着。直ちにハーツのレンタカー事務所に行きました。フォードのミニバンで、乗るのは大人6人に、子どもが2人。たまたまスーツケースが2個で、あとは小型が多かったので助かりました。初めの予定どおり、カフルイ空港近くのマウイ最大のカアフマヌ・ショッピングセンターで昼食。再びレンタカーで目的地のカアナパリに向かいます。家内のアイデアで、コンドミニアムに入る前に、カアナパリをちょっと通り越して、ナパリの大きなスーパーに。ここで二三日分の食料を買い込みます。

そこから引き返して、目ざすカアナパリ・アリイへ。カアナパリホテル群のちょうど中央部にあり、よそのホテルに行くにも、ホエラーズ・ヴィレッジというショッピングセンターに行くにも、数分という近さです。

目の前はもちろん海で、左側にはラナイ島(人口3000)、右奥にはモロカイ島(人口7000)が見えます。驚いたのは、三日目には空気の透明度が良くて、二つの島の間に、遥かにあのホノルルのあるオアフ島の姿が見えました。

到着の翌日5/02には、近くのカパルアの先に皆で泳ぎに行きましたが、5/03には、高志の発案で、朝500出発で、雄大なハレアカラ(太陽の家、高さ3000m)登山に行きました。ありったけのシャツやジャンパーを着込んで、十分に防寒の準備をして出かけましたが、途中、レンタカーの外気温度計は6度を示していました。

幸い天候に恵まれて、このハレアカラだけは不思議に雲がなく、頂上から遥か東にハワイ島のマウナケアとマウナロア(各4200m内外)の山容がよく見えました。肝心の太陽は、雲に隠されて直接は見えません。

登る途中、早くも降りてくるマウンテンバイクの軍団と5~6グループぐらいすれ違いましたが、頂上には、これからおりていく同類が何組か待機していました。

ハレアカラの火口内部は、かつてNASAが月面降下の訓練をしたところ。以前初めて登ったときには、昼ごろで快晴のため、まるで絵はがきのような見事な色合いでしたが、今回は、早朝7時なのと、さらに高曇りのため、あのときほどの鮮やかな発色は望めませんでした。

オアフ島

 5/4は帰国前日のため、オアフ島に戻ります。830に宿を出発。カフルイ空港でレンタカーを返し、1125のアロハ航空で、オアフ島へ。
ホノルル空港に着いたとき、当初はタクシーでワイキキに向かうつもりでいましたが、若者たちがここでもレンタカーを借りようと提案し、急拠2台をレンタルして、僕も初めて地図をにらみながら、空港からアラモアナ・ショッピングセンター横のアラモアナホテルに向かいました。道は思ったより簡単でした。チェックインが済んで、高志たちは若者の定番ハナウマベイへ。中谷軍団とわれわれ二人は、中谷くんの発案で、ダイヤモンドヘッド(232m)に行こうということになりました。いいでしょう。ダイヤモンドヘッドなら近いし、ついでにワイキキのホテル街の雑踏を車上から見学することが出来ます。

くるまは快調にワイキキを通過して、木々の見事なカピオラニ・パークをすり抜け、ダイヤモンドヘッドの海岸「恋人の岬」で写真撮影。ついで、ダイヤモンドヘッドに入るため、左回りに周回道路に入りましたが、肝心の山への入り口が発見できない。もう一回左回りにこのやまを完全一周して、再チャレンジ。まるで月面降下みたいですね。ようやく「クレイター・モニュメント」という立て札を発見して、火口内部に入り込むことが出来ました。

あとは、過去何度も来て勝手知ったる登山道路。時間がないので、山道を10分だけ、という約束で歩き始めましたが、私以外は結局山頂まで。私は休憩所のベンチで、のんびりと山頂を見上げながら皆が降りてくるのを待っていました。

あとで高志たちに聞くと、「ハナウマベイに行って、ついでにタンタラスの丘にも行って良かった~」と言って帰って来ました。「パンチボウルは行ったか?」と聞きましたが、そこまでの時間はなかったようです。「タンタラスの上はまるで原始林みたいですね」と感激していましたが、初めてハワイに来てあの丘の上まで一周するとは、たいへん「時間あたり付加価値」の高いハワイだったと言えるでしょう。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)