車山リゾリックス

12/26-27(土日)と信州ビーナスラインの車山スキー場に来ている。勿論私は滑るわけではない。私は、大学一年生のとき、水上の天神平スキー場に初体験で来ていて、習い始めて二時間後、転倒して、体が毛糸玉みたいにぐるぐる巻きになってしまい、以来半世紀、今でも左大腿部がおかしい。痺れがある。だから、どんなに孫たちから「やらないか」と誘われても、私はスキーはやらない。今回もPCを持ってきて、折に触れてはつないで仕事をしている。初日に泊まったHリゾリックス車山高原は、リゾート+オリックスの短縮形で、STRACが「STRATEGY+ACCOUNTING」の短縮形であるのと同じ発想だ。

初日は、朝四時におき、520に我が家をスタートした。高志の家族と合計六人。車内でうつらうつらしているうちに「さぁ、着いたよ!」と運転担当の息子(40)に起こされた。時計を見ると910。途中二度ほどSAに寄ったりしたので、正味はだいたい3.5Hの行程だったことになる。

ホテルは車山高原のすぐ南側に位置し、思ったより立派。(最初は、オリックスの社員保養所のように受け取っていた。)特に食事が良い。(なにしろ、スリッパはダメと言うのだから、一流。)

着いてすぐ皆はスキー靴に履き替え、私も北海道用に買ったスノーシューズに履き替えて、車で車山高原スキー場へ。数分で到着。近くて拍子抜けする。

さいわい二日間とも青空が広がり、穏やかで風もない。絶好のスキー日和だ。(あとで聞くと、80%の晴天率だとか。)

夕食は1730。大きなビーフの塊を切ってくれたローストビーフが最高だった。酒は真澄。

さて、二日目

朝食700。ずいぶんと早い! 845には早くもスキー場着。昨日と同じ眺めの良い席に陣取り、色とりどりのスキーヤーたちを眺めながら仕事をする。1100ごろ、一旦引き揚げてきた息子の嫁に一言勧められた。
「私の一日リフト券を貸してあげますから、一度車山の頂上まで往復しませんか、感動しますよ!」

大して行きたいわけでもないが、無理やり尻を押されたような気がして、スキーを履いた家内のそばを、当方雪靴でどたどたとリフト乗り場に向かう。

リフトそのものには高尾山でしょっちゅう乗っているし、北海道でも連絡無料ゴンドラに乗っているので別段驚かないが、実際にスキーヤーと一緒に山頂行きに乗るのは初めての体験。かたわらの妻は、私が初めてなのを心配して、こまごまと降り方、乗り方の注意を教えてくれる。

最初6分、途中一回乗り継ぎがあって、中腹から頂上行きが8分、合計14分かかる。中継点で乗り換えるとき、看板に「これより上にはトイレはありません。ここのレストランの手洗いをお使いください」と書いてある。それを横目で見ながら次の第二段ロケットに乗り換える。

富士も見える、皆見える

車山山頂は1925m。なにしろ昨日から雲ひとつないから、360度四方八方のいろんなアルプスがくっきりと白く見える。すぐ東には八ヶ岳連峰。その南肩がなだらかな火山の裾野になっていて、その中腹に誰もが感動する富士山がやや小さく見える。(約100キロ)真南に南アルプス、西には御嶽から北アルプス、そして北東方向には懐かしい浅間が白く輝く。

アルプスをバックに写真を数枚撮ってあげたところで、彼女は爽快なパノラマコースを、麓めがけて一気に滑り降りて行った。(あとで聞くと、たぶん3分ぐらいで下に着いたとのことである。)

自分が立っているのはリフトの終点近くなので、本当の山頂はすぐ後ろ、数十mほど登ったところにある。そこには真っ白な気象レーダーのドームがある。そこへ登れば完全な360度展望で申し分ないのだが、ここでちょっと気になる兆候が感じられたので、二三歩行きかけた最トップ登頂を諦め、早めに中継点まで下山することにした。

なおしばらく富士ほか「絶景」を十枚ほど撮って、下りのリフト乗り場に一人でのこのこ向かう。ともかく「下り」に乗る人なんかまずいないのだが、ちゃんとお兄さんが私のところに駆け寄ってきて、安全に座らせ、ついでフードをかぶせてくれる。

かくて1900mから途中の中継地点までフードつきの四人乗りリフト(スカイパノラマ号)で降りる。この中継点に展望レストランが一軒あり、地下のトイレを借りる。すぐまた、今度はフードはないが安全押さえ棒だけがある四人乗りスカイライナーに乗って無事出発地まで帰ってきた。

下りは、目の前に蓼科山2530mや近くのエコーバレースキー場を見ながらで、大変楽しい14分間であった。

リフトを降りて休憩所へ。ともかく充実のリフト往復だった。行きが6+8=14分、帰りが14分で28分、その他も入れて約1Hの小旅行であった。

(KK西研究所・所長 西 順一郎)