昨年は辛かった

   ただいま実は、年賀状印刷の真っ最中である。昨日はクリスマス・イブだった。今年はおかげで、まずまずうまく行っている。理由はいろいろある。まず、昨年は、酷いものだった。何がかと言うと、とにかく印刷に恐ろしい時間が掛かったのだ。年末のただでも忙しいときに(というのは嘘で、西研は年末はヒマである。なぜなら、研修がないから。出張が一件もない。だから、この月を決算業務月にしたくらいである)、、、。

なぜ遅かったのか。私が今使っているサブノートのIBM240が、なぜか猛烈に遅いのだ。仕方がないので、近くのNくんの松下機を貸してもらって、昨年は最後まで印刷のエンジンは、このマシンで済ませたのだった。
そのため私は、このキャノンのF870というプリンターが大嫌いになり、一年間ほったらかしにしておいた。一切使わなかった。

その後、今年二月に同じキャノンの超小型レーザープリンター1110を買った。このマシンは、驚くほど安いわりに優秀で、事務用としては、ほとんどこればかり使った。「安い、小さい、かっこいい」の三拍子が揃っており、かつてのマイツールのように、使おうとするたびに、ドキドキする。私の「今年のベストバイ」は、この小型プリンターである。

今年はまあ楽だった

  ところが、秋になると、そろそろ年賀状の心配をしなければならない。レーザーの1110は白黒なので、写真印刷となると、仕方がない、F870を使うしかない。ただ、一つの好材料は、やはり二月に「事務用」として、オールインワンのIBM1800という大型ノートをマイツールLX2C40の代替機として買ったので、このマシンなら、エンジンとしては速いはずである。おまけに、FDD、CD-ROM内蔵であるから、僕でも「デジカメの達人」などのインストールができる。(もちろん、心もとないので、ベテランの金子さんが側にいるときにやる) すべてうまく行き、写真の加工をしてくれるNくんも、12/20にわが家に来てくれて、遅くまでかかって、三枚のデザインを作ってくれた。F870のドライバーインストールもすらすらと行き、一年間ほこりをかぶっていたF870を箱から出してつなぐ。一番心配なのは、プリントヘッドがガリガリに乾いたり詰まったりしていて、作動しないのではないかということ。ところが、この辺がまた一発でうまく行った。ヘッドの掃除とか調整、ローラーの掃除などが親切にガイドされていたので、すらすらとやって、印刷ドンをやってみると、なんと最初からうまく行く。これは驚き。

写真も、はがき全面ならやや遅いが、はがき半分のは、一枚80秒ぐらいで進んでいく。ワンタッチ25枚単位でやっているが、あと100枚を残すのみとなった。あとは表書き印刷で、こっちはPFドンだから、誰でもできる。

来年の構想

今年は、去年の延長で、ただエンジンがたまたまIBM1800に変わったためにうまく行ったが、本当は、キャノンが九月に発売したデジカメS30と十月発売のプリンターF890PD(プリントダイレクト)の組み合わせでやりたかった。
キャノンのこの辺のイノベーションは急速に進んでいて、ユーザーが困ってしまうくらいだ。すなわち、今年の春ごろから悩みに悩んで、7/01についにIXYデジタル300と小型携帯プリンターCP-100を買った。そして、七月末ぐらいから、念願のホームDPEが完成した、と思って、ほくほくしていたら、三か月で古くなってしまったのだ。 たしかに、写真屋に行かなくても、自力で名刺サイズに小さく焼ける。しかし、どうもイマイチ明るさが足りないのだ。
十月に奥鬼怒渓谷に紅葉狩りに行ったが、そのときの写真をあとで携帯プリンターで焼くと、晴れていたのが曇天のように焼けてしまう。その辺が気になりはじめた。
この点が、今秋の組み合わせだと、カメラから直に大型プリンターにつながるし、もちろんCFカードを引き抜いて挿しても印刷出来る。
このF890PDというのは、エプソンの「プリントン」と同じで、プリンターそのものにパソコンのような機能が移植されている。たぶん多少なら、メイクも可能のはずだ。
この組み合わせが欲しかったが、しかしカメラは三か月で、プリンターは一年で買い代えというのはやり過ぎだろうと思ったので、今回は泣き泣き見送りにした。そして来年こそ、S700PDのような速いプリンターに接続可能の超新型デジカメという組み合わせであなたに年賀状をお送りできればと思っている。そのためにも、タヒチみたいなところに撮影に行かなければならない。良いお年を!

(KK西研究所・所長 西 順一郎)