5/19、ヨドカメで

本稿四月号「ついに一眼レフへ?」 の続きを書く。
あの時点では、まだキャノンの一眼レフの入門機「EOS Kiss X3」は月末4/24の発売予告中であった。いずれ私が買うのは慌てることはない、初期生産分が捌けて三ヶ月もたち品質が安定したころ、つまり七月末か八月ごろが買い時かと考えていた。

ところが、GWになる頃には「どうせ買うのなら早く買って早く慣れる方がいいかも」と気が変わり、「関西→九州→山陰」と3箇所立て続けの忙しい出張が終わると、5/19にはさっさと秋葉原ヨドカメに行って、X3のダブルズームキットをさっと買って、さっと帰った。(結局平凡な選択。)

早速テストに近くの運河まで持っていき、六枚ほど試写してみたが、そのうち二枚は道端のよその家の大輪の薔薇を撮ったもので、なるほど今までとは全然発色が違う。

翌20日は、望遠レンズに付け替えて、同じく運河まで。このときは、赤い小さな木の実がとてもシャープに鮮やかに撮れたのが感激だった。

高尾山に行かないと、、、

さて入念にテストをするには、やはり高尾山ぐらいに一日持って行って、いろいろな条件下で撮ってみるしかない。そこで標準ズームを付けたのを5/21、好天を幸いに山へ持っていった。

下で初めて「山菜おにぎり弁当」を買った。550円。途中の金比羅展望台(387m)まで頑張る。こんな見晴らしのいいところで一人おにぎり弁当を広げるのは最高だ。

この日は26枚ほど撮ったが、山道を降りてくる登山者を逆光で狙ったのが、良い雰囲気で撮れた。この日の収穫は、それ一枚。

二機種で撮り比べ

5/26は、高尾山の次に好きな、横浜本牧の和田山公園へ。このときは、従来のキャノン・パワーショットSX110(小型)と比較しようと思って、両方持っていく。公園に入ったところでちょうど頃合の複雑な緑の混合風景があったので、まったく同じシーンを撮り比べ。

●SX110撮影(コンデジなので、3:4の縦長画面) ※左の緑が単調。民家が薄い。

●X3撮影(一眼レフなので、2:3の横長画面) ※左の緑が黄緑に見える。遠方の民家がはっきり克明。

画面で見ると大差がないように見えるが、我が家で焼いてみると、やはり全然違う。高尾山の逆光写真と同じく、色の豊潤さが違う。また感度も良く、遠景の民家の出方が、一眼レフは見事だ。

三四枚撮ったところで、公園の広場に出た。ここは子供連れ、赤ちゃん連れの若いママさんが多い。子供は、花についで撮りやすい被写体だが、ママさんがいると、やはり望遠で狙いたい。

そこで、場所を探して、急遽標準ズームから望遠ズームに取替え。で、結局その日はそのまま一日中望遠で過ごすことに。

これはいけない。やはりタクキさんはじめプロもよく使うという「高倍率ズーム」(たとえば18~270ミリという、広角から望遠まで15倍もあるズーム)でないと、、。戸外でレンズを取り替えるというのはとても気が重い。

高倍率ズームは良いけれど・・・

ということで、5/28には早くも再度秋葉原へ行って、タムロンの「15倍ズーム」を買ってきた。(ついでに、キャノンの単焦点EF50/f1.8Ⅱが明るく安くて定評があるというので、これもあわせて買ってきた。)

これでようやく道具も一通り揃ったので、昨日はこれまた近くの戸越公園に森や滝などを撮りに行ってみたが、なるほど高倍率ズームは相当便利なことが分かった。

帰る前に、公園のベンチで、まだ開封していなかった上記単焦点小型レンズを付けてみた。持ち上げてみると、まるで別のカメラかと思うぐらい軽い! 高倍率は550g、この単焦点(ズームではない)は130g。これで、帰りに黄色い花をアップで撮ってみたらこっちでも見事に撮れる。感心した。

小型には小型の良さ

二週間使ってみて、少しずつだがデジタル一眼レフの特性が分かってきた。なるほど、タクキさんの言うとおり、デジイチの方が、コンパクトデジカメより数段良い色、自然で豊潤な色を出す。勿論「ボケ味」も、、。

和田山公園で、両者の撮り比べをしてみて、その差は良く分かった。写真としては素晴らしい。しかし、SX110にはそれなりの良さ、長所もある。それは「撮りやすさ」である。とっさのときに、手早く設定をして、それなりの写真を撮るには、この小さなSX110は、思うように応えてくれるのだ。

良い例が孫娘の卒業式。会場は暗い。舞台は遠い。それでもこのカメラは10倍ズームだし、ISOも高感度に出来るし、レンズもとりあえずF=2.8だから、三脚なしでもなんとか撮れた。

実は三月末、さらに新型のSX200が出たので、そちらに切り替えるつもりでヨドカメに行った。触って、やめた。価格差を考えれば、わざわざ買い換えるほどの魅力はなかった。当分、小型はこれで行く。それにしても、G10を早めに処分したのは大きな判断ミスだったかな?

(KK西研究所・所長 西 順一郎)